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クリルオイルは潰瘍性大腸炎の症状を緩和する

  • mtokuda0
  • 2024年10月9日
  • 読了時間: 2分

潰瘍性大腸炎は食生活や生活習慣の乱れ、ストレス、腸内細菌のバランスの乱れなどが原因で起こると考えられています。本来は体を守る免疫細胞の働きに異常が起こって過剰に反応するようになると、粘膜組織が傷つき、腸の壁が崩れてしまうことがあります。こうなると、さまざまな物質が大腸の粘膜を刺激し、炎症が続くようになります。現在のところ、完全に治すことは難しく、難病の1つに指定されており、2021年の総患者数は25万人と推計されています。

クリルオイルは複雑なリン脂質組成のため、潰瘍性大腸炎に対する作用機序の解明が困難でした。そこで、遺伝子データの解析(バイオインフォマティクス)を用いて潰瘍性大腸炎の作用機序を調査し、大腸炎誘発マウスに対するクリルオイルのリン脂質による治療効果を検証しました。                  潰瘍性大腸炎と健常人のサンプルを比較し疾患に決定的に関連する発現の異なる遺伝子が特定され、中でも31の交差遺伝子が潰瘍性大腸炎に関連していることが判明しました。                           

解析の結果、これらの遺伝子は細胞間接着、膜領域、シグナル伝達受容体活性化因子活性、サイトカイン活性の制御において強化されていることが明らかになりました。また、別解析の結果、これらの遺伝子はTNFシグナル伝達経路、病原性大腸菌感染、炎症性腸疾患、タイトジャンクションに集中していることも判明しました。

マウスの組織を用いた実験では、クリルオイルのリン脂質は潰瘍性大腸炎の症状を緩和し、炎症性障害を軽減させました。一方、タイトジャンクションタンパク質(隣り合う細胞同士をしっかりと結合させてすき間を埋め、異物や炎症性物質の侵入を制限する)の発現が回復し、炎症反応に関わるIL-6、TNF-αのレベルが低下しました。さらに、腸内細菌叢が整い、短鎖脂肪酸代謝物の含量が上昇しました。              

これらの結果は、クリルオイルのリン脂質の優れた効果が潰瘍性大腸炎患者の食事療法へのアプローチに役立つことを示しています。

 

「Protective effect and mechanism insight of purified Antarctic kill phospholipids against mice ulcerative colitis combined with bioinformatics」                                  Natural Products and Bioprospecting. 2023 Apr 5;13(1):11                       Rong Huang 1、Jiaxu Yao 1、Li Zhou 2、Xiang Li 1、Jinrui Zhu 1、Yueqi Hu 1、Jikai Liu 3

 
 
 

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